子供から大人までバレエは人気の高い習い事の1つです。ただこれからバレエを始めようと思っている方が気にされるのが、バレエに向いている骨格はどんなものなのかという点です。バレエが上達しやすい人の骨格は、比較的股関節や足首が柔らかい事が多く、足の甲が出ることや脚がまっすぐもしくはX脚である特徴を持っています。

まず股関節の柔らかさは、バレエの基本となるアンディオールの足の使い方に影響が出てきます。つま先を外側にしても膝が外側を向かなかったり、5番ポジションにスムーズに進めない人などは股関節が硬いのに対し、股関節が柔らかい人は、足の柔軟性も高いのでつま先を外に向ける時に膝も外に向けることが可能です。
足首の柔らかさもバレエ上達に非常に重要な骨格の特徴であり、足首の可動域が広く曲げる角度が大きくなるので、安定した踊りを踊ることができます。足首が柔らかいとプリエをして地面を押すことも可能ですし、ポアントワークも柔軟に行えるのでバランスが上手く取れるようになるメリットもあります。
また足の甲が出るというのもバレエに向いている骨格の1つであり、人によって足の甲が出やすい人と出にくい人が大きく分かれ、足の甲がしっかり前に出る人はつま先を伸ばした時美しい足のラインが出るので、バレエらしい見栄えとなります。
最後の脚がまっすぐ・X脚である骨格もバレエに適しています。日本人はO脚の人が多いといわれていますが、O脚はどんなに脚をしっかりと伸ばしても、脚の前側が横に湾曲している状態なので見栄えが悪く、美しいバレエのポジションを取ることが難しい骨格といわれています。しかし脚がまっすくもしくはX脚であれば、1番ポジションを取ったときなど両膝をくっつけるときに自然と脚が閉じるので、綺麗な脚のラインを維持することができます。
もし自分の骨格が、バレエ 骨格に適していないとわかっても悲観することはありません。バレエを踊る本人の努力次第によって体の動きは大きく変わりますし、実際に日本や世界で活躍しているプロのバレエダンサーの中には、骨格がバレエ向きではない方もいます。こういった人たちが成功しているのは、本人の努力そして多彩な表現力でしっかりとカバーをしているためです。そのため自身がバレエ向きの骨格じゃないと感じるなら、足の可動域を広げるためのストレッチやトレーニングに力を入れてみることをおすすめします。さらに上体の使い方や表情などの表現力を身につけることで、テクニックをカバーする表現力は観客を引き付ける大きなバレエの強みにつながります。
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