バレエダンサーといえば細く華奢な体をしているように見えますが、細身に見える体も鍛えられた強靭な筋力があり表から見えにくい筋肉で支えられています。これはインナーマッスルと呼ばれ美しい体のラインを作る上で必要な筋肉であり、バレエでは主に腹筋・背筋・足裏・足の指・内ももといったこれらの筋肉が必要です。これらは赤筋といわれ、スタミナを必要とし長時間同じ姿勢を維持することに効果を発揮する筋肉です。

この赤筋は脂肪をエネルギー源としているため、この赤筋を普段からしっかり鍛えてあげることにより太りにくい理想の体型にしたい方にも役立ちます。では実際にバレエダンサーはどうやって理想的な筋肉をつけているのかというと、常に体の内側に意識を持ってトレーニングを行っています。
バレエでは柔らかな筋肉としなやかな筋肉をつけることが重要だと考えられ、実際に強靭な筋肉を持っていながらムキムキなダンサーはいません。レッスンではポジションひとつとっても、常に内ももやひざの裏などに意識を持ち、常におしりを引き締めて足を開くような意識で踊るため、インナーマッスルが鍛えられ表面から見た印象は女性らしいラインのままです。
反対に短距離選手やスピードスケート選手は、瞬発力を発揮するため太ももの外側やふくらはぎを鍛えるトレーニングを行うので、脚全体が太くがっしりとしますがこれは赤筋の反対の働きをする白筋が発達しているためです。そのためバレエダンサーの方でレッスンを通して白筋が発達しているようなら、足の使い方が間違っている可能性が高く一度基礎からおさらいをする必要が出てきます。
ではバレエの筋肉の感覚がつかめないという場合は、アンディオールにすることに集中すること、おしりと中心に締めるようにすること、腹筋で体を支えキープすることの3つを意識しましょう。このアンディオールは骨盤を回転させ、内側を見せるようにすることで、これにより特有の開く状態になります。内側の筋肉を意識する感覚をつかむことで、しなやかな筋肉が手に入り、理想的なバレエ 体型に近づきます。
バレエの筋肉を鍛えるために日常的に行うトレーニングとしては、腹筋を鍛えるなら仰向けの状態で真上90度より少し下げた位置で両脚を上げてふくらはぎの位置でクロスします。後は腹筋を使ってお腹を見るように上半身を起こすようにし、音楽と合わせて行えば音に合わせて腹筋をコントロールする訓練にもなります。