トレーニングは体力や持久力を養うために役立ちますが、無理をすると逆効果になります。継続的な行き過ぎたトレーニングは、身体を壊すことになりかねません。例えばバレエストレッチは、無理をすると筋肉の突っ張りを招くことがあります。筋肉を酷使すると筋肉痛になり、筋肉の繊維損傷が継続するのです。筋肉損傷を回復させるには十分な時間が必要であり、そのためには筋肉を十分に休ませることが大切です。
無理をしてバレエを続けると、適正体重未満になってしまう可能性もあります。健康維持のためには理想体重または適正体重を維持する必要があり、理想体重を下回ると身体に悪影響を与えるのです。例えば筋肉量が減少し、基礎代謝が低下したり、冷え性を招いたりする可能性があります。健康維持のためには適度な筋肉が必要であり、筋肉が減り過ぎると肥満の原因になります。筋肉は代謝を活性化し、体脂肪や血中脂質を抑えるために役立つのです。
行き過ぎたバレエは、冷え性が起きる原因にもなります。これも筋肉減少が大きく関係しており、基礎代謝の低下によって冷えを招くのです。食べ物から摂取したカロリーを効率よくエネルギーに転換できなくなると、冷えを誘発してしまいます。冷え性が進行すると免疫力が低下し、病気のリスクを高めます。風邪をひきやすくなった人は、無理なダイエットが原因かもしれません。行き過ぎたトレーニングの場合も、同様に肥満を誘発するので注意しましょう。
バレエストレッチの動きは、さまざまなストレッチやスポーツのなかでも特殊です。そのためバレエしかトレーニングをしないと、他の運動をするときに支障が出てしまう可能性があります。例えばスポーツ選手を例にしても、野球選手とサッカー選手では使用する筋肉が違います。それゆえ野球選手がサッカーをすると、怪我をしてしまう可能性があるわけです。特定の運動を継続していると、身体がそれに慣れてしまいます。そして他の運動を受け付けなくなる可能性があるのです。
バレエストレッチを友人や知人などから紹介されたときは、無理のない範囲で始めてください。身体に違和感を覚えるまでやる方法は得策ではありません。バレエを楽しむのであれば、趣味の一環として行うのがおすすめです。適度に楽しむならば基礎代謝の向上、脳機能の活性化、思考のポジティブ化といったプラスの影響を期待できます。どのようなトレーニングであっても、行き過ぎた運動は不健康を招き、適度な運動は健康を増進するのです。