バレエのパフォーマンス前になると不安を覚えることが多いものです。どれほど練習を重ねて鍛錬しても、本番の日付が接近するにしたがって、焦燥やストレスは大きくなります。不安に自分自身に向き合うことで、乗り越えるにはスポーツ心理学に依拠したメンタルトレーニングは、パフォーマンス前に効果的なセルフケアを可能にするはずです。そこで今回はバレエのパフォーマンス前の不安と向き合う・そして乗り越えることを可能にする、スポーツ心理学に基づくメンタルトレーニングを御紹介します。
パフォーマンス前の緊張や興奮・不安などは高すぎても低すぎても良好なパフォーマンスにはつながりません。興奮や緊張などの度合いが強すぎれば力みやあせり、注意散漫によるミスにつながります。反対に低すぎるとボーっとしてしまったり集中力が切れたりします。バレエのパフォーマンス時で本来の実力を発揮するには、自分のメンタルにあった状態に持ち込みキープすることが求められます。スポーツ心理学のメンタルトレーニングでは、緊張や興奮などが強き時には、リラクゼーションにより気分を落ち着かせます。逆に興奮や緊張が低いときには、サイキングアップにより、程よく気分を高揚させるのが良好なペフォーマンスのチャンスをあげると考えられています。
リラクゼーションにもっていくには、呼吸法を活用します。呼吸法はリラック氏の基本ともいうべき実践法であって特に難しくありません。まずお腹が膨らむように、鼻から息を吸い込みます。つづいてお腹がへこむように息を吐き出します。この息を吸うこととはくことを繰りかえし行うのが呼吸法の基本です。座っていてもねていても姿勢は特に決まりはありません。最初は若干息苦しさを覚えてもすぐになれます。もっともパフォーマンス前の直前に会場で、呼吸法を実践するには日ごろからなれて習得しておくことが必要です。
緊張や興奮が低いときは、サイキングアップで対策をとります。気分を盛り上げる前提としては、心拍や体温を上げることが必須です。そこで大切にしたのがウォーミングアップ、適度に身体を動かして心拍や体温を上げることから開始します。チームスポーツであれば選手全員で大声をだすなどの方法がありますが、バレエは個人競技なのでこの方法は脱島船。そこで興奮や緊張が低いと自意識がある方は、からだの部位を軽く叩く・アップテンポでお気に入りの曲を聞くなどのルーティンワークをきめておくことがポイントです。