一般的にバレエというものは、言葉を用いる事なく感情などを表現するという面と、音楽に合わせながら美しく滑らかな感じに動くという二つの面があります。この二つがバレエも持つ基本的な魅力ではありますが、表現するという事については、かなり昔にある古代ギリシャ時代の言葉を使っていない演劇というものがルーツだといわれています。もう一つのある音楽に合わせて踊るという面については、主に中世ヨーロッパの時代の舞踏会にあります。
そのような歴史の中、バレエという名称が使われ始めたのは美しく滑らかに動くという面からだそうです。ルネッサンス期のイタリアの宮廷の中、貴族たちが美しい衣装で踊る舞踏会からバロと呼ばれるダンスが生まれ、そこに歌を加えたものがバレになり、音楽が選定されるようになるとバレッティになり、これがメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスがフランスに持ち込む事によってバレエという名称になった由来です。
そこから日本に伝わってきたのは、はっきりと明確にはわかっていませんが、帝国劇場で踊られたものが最初だろうといわれていて、1922年に来日したアンナ・パブロワの瀕死の白鳥という演目を見てから多くの日本人を魅了して、当時の文豪の芥川龍之介も彼女を絶賛したことから芸術として広まりました。そこからロシアから亡命してきたエリアナ・パブロワが、鎌倉にバレエ教室を開いたのが日本に初めてのバレエ教室の始まりと言われています。
このバレエというものをより日本に広めて、こんな時代だからこそ色々な個性の芽生えを、確かなものへと導くお手伝いという基本姿勢で行っている所が宮下バレエ教室です。この教室は創設から60周年を迎えていて、バレエの基礎である反復練習というものを通じて、諦めにない強いこころを育み、舞台はもとより学習でも社会人になってからでも自信を持つようになる支えをつくる場所となります。大人から始めることも出来る教室も備わっていて、身体が硬いからと言って諦めている人でも、気軽に始められるような雰囲気になっています。
教室は、ただレッスンを受けるのも良いけれど、バレエ団というものもあります。音楽で見る美術館と称した演目など見るものを独特の世界に連れて行ってくれます。このように、色々な角度からバレエというものに興味を持って、教室に通うということも出来ますし、ただバレエに触れて鑑賞したいという人は、このバレエ団の公演を一度観てみるのも良いかもしれません。